「新型ハイブリッドエンジン」と「最新油圧システム」を
高度に融合した『TRIAS-HXⅡシステム』で、徹底した低燃費を追求。
定評ある「操作性」を進化させ、作業性能はそのままに、
尿素水を使わずに、オフロード法2014年基準に適合しています。
さらに、長く快適に使っていただくための装備も充実。
まさに全てが「主役」。
日立建機の技術と創造力を結集させた
「本気」のハイブリッドショベル。
パートナー機として、お客様の信頼に十分に応えます。
ZH200-6には、低燃費を実現する「新型ハイブリッドシステム」と最適化を追求した「最新油圧システム」を採用しています。さらに、日立建機独自のテクノロジーで、それぞれを最適なポイントで融合。新型ハイブリッドエンジンとリチウムイオンバッテリでハイブリッドを強化するとともに、旋回減速時のエネルギー回収量も向上。定評ある「操作性」も進化を遂げ、未来基準の性能を引き出しました。
アシスト発電モータとエンジンのコンビネーションでパワーを供給。高負荷時には、リチウムイオンバッテリに蓄えられた電力でアシスト発電モータがエンジンをアシストします。低負荷時には,エンジンのパワーにより、アシスト発電モータが発電し、リチウムイオンバッテリを充電します。
大容量リチウムイオンバッテリの採用により、長時間連続出力が可能。バッテリに優れたパフォーマンスを発揮させるために必要な温度管理システムと制御技術には、日立の技術の粋が詰まっています。
リチウムイオンバッテリの電力で、アシスト発電モータや旋回電動モータを細かくコントロール。小型ながら、大電流を出力可能な新型PCU です。
従来機より電動モータの性能をアップ。旋回減速時の発電量や、加速時にアシスト量を増やして,駆動効率がさらによくなっています。
新設したセンサ類と電磁弁で、油圧を細かく電子制御。エネルギーロスを最小化し、再生制御などを最適化しました。これらにより、低燃費でありながら、高い操作性を実現しています。
*:オフロード法2014年基準
ZH200-6は、尿素水フリーで最新の排出ガス規制値をクリアし、
アシスト発電モータとのコンビネーションで納得のパワーを供給します。
環境に優しく、作業にも適した、使える新型ハイブリッドエンジンです。
ZH200-6の心臓部は、少ないエネルギー供給で最大限の出力を生む小型のハイブリッドエンジンです。
PM低減および高出力化と低燃費に貢献。 燃料の量や噴射タイミングを電子制御します。 燃料を超高圧で噴射し、最も効率のよい燃焼が可能です。
NOx低減に貢献。 排出ガスの一部を冷やしてエンジンに戻し、含まれていた大気汚染物質を再燃焼して低減します。
エンジンから排出されるわずかなPM(粒子状物質)もマフラフィルタで捕集。溜まったPMはマフラフィルタ内で再燃焼され、セラミックフィルタは再燃焼により再生されます。(自動再生)
ロックレバーがロック状態になると、エンジン停止までの時間がバー表示されます。
バー表示がゼロになると、自動的にエンジンが停止し、無駄な燃料消費を抑制します。
アイドリングストップしたエンジンは、マルチモニタで再始動可能。
ハイブリッドエンジンのため、静かで速やかな始動が特長です。
ハイパフォーマンスを発揮するZH200-6は、その性能を長期間維持できます。
各セクションに、長寿命を支える日立建機のテクノロジーが駆使されています。
燃料ポンプの大型化により、フィルタ詰まりの負圧発生を抑制。 新たにエア抜き回路も追加し、エア混入による燃料変質を防止。エンジントラブルを回避します。
高性能プレフィルタを標準装備。水分離機能によりエンジンの水分混入をシャットアウトし、燃料品質を高めます。
ケースと一体型のスピンオンタイプのため、着脱時にゴミの混入を防げます。 さらに、優れた濾過性能の二層式エレメントによりエンジンを保護します。
ラジエータへのエアの混入を防止し、エンジンがオーバヒートするリスクを低減します。 エクスパンションタンクは、常に加圧状態を保つことで、エアの混入を防止。 自動的にエア抜きも行います。
油圧ポンプの急激な負荷変動に対しては、エンジンとアシスト発電モータのコンビネーションを最大限に活用。負荷トルクの主な変動成分を、高精度にコントロールしたアシスト発電モータで対応し、エンジンのトルク変動を抑制しています。これにより、エンジントラブルのリスクを回避します。
ハイブリッドの要となる電動機器の耐久性を高めるため、電動機器の温度管理を強化しています。
リチウムイオンバッテリ専用の冷却回路と暖機回路を設けることで、温度管理を徹底し、リチウムイオンバッテリの性能を最大限に発揮させます。
冷却用電動水ポンプを強化し、冷却性能をアップ。 高出力電動モータの大電流化にも対応し、耐久性も高めています。
ラバーホースには、2 カ所のバネで締付け力を維持するコンスタントトルククランプを採用しました。 さらに、一部のO リングの材質を熱に強いフッ素系に変更し、油漏れのリスクを低減しています。
コンソールの主要部分に、日光による紫外線の耐性を高めたAES樹脂を採用。 さらに操作レバーのグリップの材質も変更。 長期間の使用による変色や劣化を抑えています。
吸音効果を重視する部分はPET繊維の吸音材、エンジン周りには断熱性と気密性の高いEPDMフォーム(ゴムスポンジ)を採用。 いずれも従来の素材より劣化しにくいため、吸音効果が持続します。
メンテナンスを確実に行うには、その作業が容易にできることも重要です。 短時間に整備できる。 それが機能維持と長寿命化につながります。
各種フィルタを集中配置し、地上から整備しやすくしました。
ステップの1段目にスタータバッテリを格納し、2段目に工具箱を設置。 ユーザビリティを高めています。
スタータバッテリ横に設置。 レバーを動かすだけで、簡単にバッテリを遮断。 メンテナンス中の感電事故を防ぎます。
日々の業務で何時間も作業するオペレータにとって、かゆいところに手が届く性能を追求。必要な情報がすぐにわかり、長時間操作でも疲れにくい操作空間を実現しました。
太陽光の下でも見やすい大型カラー液晶を採用。
手元のマルチファンクションコントローラのダイヤルを回すと次々と情報が手に入り、操作することも可能です。リチウムイオンバッテリ残量、アイドリングストップの状態などもひと目でわかります。後方カメラの映像を映し出すこともでき、視野角が広いため、カウンタウエイトのほぼ真下まで確認することができます。
7インチモニタと本体左右に配置したカメラを用い、機械左右の映像を表示。 湾曲の少ない映像は、対象物との距離感を把握しやすくなっています。 さらに、モニタのボタンで左右2 画面と右側画面の切替えが可能です。
転倒時保護構造ROPS 規格(ISO12117-2)や労働安全衛生法ヘッドガード基準に適合しています。
足回りが広い設計となっており、ゆったりとしたスペースで快適に作業できます。
操作性だけでなく、利便性も追求したキャビンにはLEDルームランプや数々の機能的収納スペースがあり、さらなる快適性を追求いたしました。