石川県で砕石・砂利採集から生コンクリートの製造販売までを行う手取川石産株式会社。日立建機日本との取引の始まりは、30年以上前に遡ります。常に危険と隣り合わせの過酷な環境で作業を行う採石の現場において、日立建機日本はどのようなサポートを行っているのでしょうか。
30年間受け継がれる営業担当者の熱意
過酷な環境でも長く使用できる耐久性ある機械
あらゆる状況に対応した柔軟なサービス
昭和48年に石川県能美市で創業した手取川石産株式会社は、生コンクリートの製造販売を中心に、コンクリート用骨材や一般土木用骨材の製造・販売、コンクリート廃材の中間処理、ガソリン・軽油販売など、社会インフラ整備にまつわる事業を幅広く行う会社です。県内に4つの関連会社と4つの工場(生コン・陸砂利・山採石プラント)を持ち、約80名の従業員とともに、50年にわたって地域の産業を支えてきました。
日立建機日本との取引が始まったのは約30年前。端保太市社長は、導入を決めた理由は2つあると当時を振り返ります。まずは、日立建機の機械が誇るその耐久性。強固な岩盤に囲まれた採石現場では、過酷な環境での重作業に耐える優れた耐久性が求められます。その点において、日立建機の機械は30年前から現在に至るまで高いクオリティを維持しており、端保社長をして「採石なら日立建機がいちばん」と言わしめます。
「採石現場で使う機械を選ぶ際、耐久性はもっとも重要な指標です。1年や2年使ったくらいでヒビが入るような機械は怖くてとても使えませんし、メンテナンス費用も膨らんでしまいます。日立建機さんは、長持ちする機械を作り続けてくれています」
日立建機の機械が持つ耐久性を信頼していると話す端保社長。さらに取引を後押ししたもう一つの理由は、営業担当者の人柄でした。日立建機日本の当時の営業担当者とのやり取りを思い返し、「彼の熱意に惚れた」のだと続けます。
「今でも社員たちとの会話に名前が出てくるぐらい、最初の営業担当者との出会いは大きな出来事でした。彼は暇さえあれば我々の顔を見に来てくれていましたね。その上とにかく真面目な人で、こちらの相談や要望にも真っ直ぐに向き合ってくれたんです。日立建機日本さんとの付き合いを始めたのは、『彼の熱意に惚れたから』の一言に尽きるかもしれません」
現在、手取川石産が保有する日立建機の機械は、油圧ショベルの「ZX350H」や「ZX490R」を中心に7台。特に「ZX490R」は、特別強化仕様機として強靭な耐久性と掘削力を備えており、手取川石産では新たに3台導入が決まっています。
この道30年以上のベテランである、金間工場の市村渉工場長は、日立建機の機械を「全体のバランスが優れている」と評価します。
「オペレーター視点で言えば、日立建機の機械は操作性、パワー、コストパフォーマンスのバランスが優れているように感じます。特にレスポンスの良さは頭ひとつ抜けていますね。うちの会社には職人気質なオペレーターが多いので、自分たちが思う通りの動きについてこられない機械は嫌われます。しかし、日立建機の機械は、操縦性が良くてハイパワーなので、オペレーターたちも気持ちよく作業できていますよ。私自身、これまでに9台ほど日立建機の機械に乗ってきましたが、パワーとスピードは年々上がってきていますね」
オペレーターは、一日の大半を機械の中で過ごします。「機械の中は土足厳禁にしています。休憩や昼食の時間もキャブ内で過ごすし、自分の部屋のような空間ですね」と市村工場長が表現するほど、オペレーターは自分が乗る機械に愛着を持っています。だからこそ、機械の状態の変化には敏感に気づき、すぐに日立建機日本のサービス営業に直接連絡を取るのだと言います。現場とサービス営業担当者がスピーディーに連携を取ることによって、機械の致命的な故障を未然に防いでいるのです。
こうした日立建機日本のアフターサービスにおいて、「セオリーに縛られず、現場の状況や要望に合わせた柔軟なサービスを提案してくれることが魅力だ」と市村工場長は語ります。
「たとえば、経年劣化によってブームに亀裂が入ったときのこと。本来なら、ブームを外して機械を工場まで運んで修理するのが一般的だと思います。ただ、当時は現場を止める余裕がなく、一日でも早く機械を使いたかった。それにもう少しで新車への入れ替えの時期でもあったので、なるべく修理費用を抑えて同じ機械を使い続けたかったんです」
このときサービス営業担当者は、さまざまな修理方法の中から、あえて当て物をしない溶接作業で様子を見ることを提案しました。工場に運んで修理する時間はない、あと少しの期間稼働できればいい、とにかく亀裂を増やさないようにする……こうした現場の状況と機械の状態、お客さまの要望を総合的に考慮した上で導き出した案でした。
「あくまで応急処置ですし、機械に負担がかかる方法でもありましたが、あのときの最適解だったと思いますよ。結果的に機械はすぐに動くようになったし、何と言っても、入れ替えまでしっかりと乗り切ることができましたから。我々の声に耳を傾けながら一緒に策を考えてくれた、またひとつ信頼を重ねた出来事でしたね」
どういう現場で、どういう状況で、どんなトラブルが起きたのか。さらには機械の経年具合や、現場の生産状況も考慮すると、工場へ運んで修理をするという理想的な対応ができない場合もあります。同じ機械のトラブルであっても望ましい対処法が毎回異なるため、さまざまな制約の中でその時の最適解を探す必要があるのです。
「そこは、経験と判断力がものを言いますよね」と話す市村工場長は、日立建機日本の担当者に対して「今まで来てくれた担当者たちは、真面目で熱意のある人ばっかりです」と評価します。
端保社長も「大事なのは、何かあったときの対応力なんです」と、日立建機日本を信頼している理由を語ります。
「機械を売るだけ売ってあとは知らんというのではなく、何かあったときには私たちの目線に立って本社にかけあって、直せる機械なら直して、機械を長く使うための努力を一緒にしてくれる。当たり前のことかもしれないけど、その当たり前をきちんとやってくれるから信頼しているんです。それがありがたいし、また次も日立建機の機械を入れようという気持ちにつながります。今当社を担当してくれているサービス営業の方は若いけれど、よくやってくれていると思いますよ。当社に力を入れてくれているのが伝わりますね」
端保社長が「惚れた」営業の熱意は、30年以上経った現在も、日立建機日本のDNAとして脈々と受け継がれています。そんな日立建機日本を「大切な取引先」だとし、今後も取引を続けていきたいと端保社長は言います。
「我々は、機械がなければ仕事ができません。採石業界全体で需要量の確保が課題となっている昨今、地域の同業他社と協力して踏ん張っていかないといけない正念場でもあります。だからこそ、高品質でタフな機械作りを追求し、熱意を持ってアフターサービスにも取り組んでくれる日立建機日本さんは頼もしいパートナーです。これからも良い機械とサービスを提案し続けてくれるだろうと信じています」
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