日常点検
メンテナンスの重要性
油圧機器のトラブルの70%は、作動油管理不良によるものと言われています。機械毎に整備方法が異なりますので、備え付けられた取扱説明書を参照頂き、よくご理解のうえ「安全運転・正しい管理」をお願い致します。部品交換の際は純正部品を使用してください。純正部品以外の部品の使用は、重大事故や故障の原因となる恐れがあります。
メンテナンスは日立建機日本のサービスにおまかせ下さい。お客様の機械の使用状況を理解し対応策を検討させて頂きます。日立建機日本のサービスは、故障事例と対策例を活用し高い技術目標に挑んでいます。
日常点検
安全情報(「労働者死傷病報告」による死傷災害発生状況)
建設機械による死傷災害事故の内約80%が建設機械の運転に関わる事故となっています。正しい運転の第一歩は資格取得です。
PEO建機教習センタ (日立建機特約教習機関) では、資格取得だけでなく現場で求められる安全性と効率性に関する知識、スキルを丁寧に指導しています。
日常点検項目
ZX200-7の日常点検項目の場合
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エンジンオイル量・汚損
エンジンオイル量・汚損
【点検時のポイント】
当日、エンジンを始動する前に行ってください。【点検方法】
エンジンカバーを開けてオイルレベルゲージを抜き、ウエスでオイルを拭き取り、オイルレベルゲージを再度パイプにいっぱいまで差し込んで引き抜いてください。油量はオイルレベルゲージにある上限(H)下限(L)を示す目盛りの間にあれば適量です。
オイルが下限(L)の目盛りまでないときは、オイルフィラキャップから指定のエンジンオイルを補給してください。汚損がひどい場合は交換をしてください。【代表的な不具合事例】
エンジンの焼付き/ターボの破損等 -
冷却水の量・汚れ・漏れ
冷却水の量・汚れ・漏れ
【点検時のポイント】
当日、エンジンを始動する前に行ってください。また、ラジエータの水温が高いときは、キャップを外さないでください。高温の蒸気が噴き出してやけどするおそれがあります。【点検方法】
エクスパンションタンクの冷却水レベルが「FULL」と「LOW」の間にあるか確認してください。
冷却水が不足のときは、エクスパンションタンクのキャップを外し補給してください。【代表的な不具合事例】
エンジンの焼付き/オーバーヒート等 -
ベルトのゆるみ・損傷
ベルトのゆるみ・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
ファンベルトについて
・・・ベルトの張りはベルトの中間(ファンプーリ(A)とオルネータプーリ(C)の間)を親指で押し(約98 N、10kgfの力)、右図のようにたわむのが正しい調整です。
エアコンベルトについて
・・・ベルトの張りはベルトの中間を親指で押し(約98 N、10kgfの力)、右図のようにたわむのが正しい調整です
ベルト損傷状態を点検し、亀裂のあるものは新品と交換してください。【代表的な不具合事例】
オーバーヒート/バッテリ充電不良/エアコン不良等 -
始動性・排気色・異音
始動性・排気色・異音
【点検時のポイント】
エンジンを始動する前に油脂類の量を確認してから始動してください。【点検方法】
始動性
・・・キーを回してからエンジンが始動するまでの時間がいつもより長いと感じた場合は、スタータやバッテリ等の不具合が考えられます。 排気色
・・・暖気運転が終わっても、マフラからの排気色に異常(白色や黒煙)が見られる場合は、エンジン内部やターボ等の不具合が考えられます。 異音
・・・エンジンが回転している状態での定期的な金属音や打撃音が聴こえる場合はエンジン内部に不具合が考えられます。
異常が感じられた際は最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
*バッテリー不良/スタータ不良/エンジン内部不良等 -
各バルブ・油圧ポンプ・モータ・
ミッション等の作動状態・油漏れ各バルブ・油圧ポンプ・モータ・ミッション等の作動状態・油漏れ
【点検時のポイント】
機械の作動時は周囲に人・物が無い事を確認してください。
油漏れ点検時はエンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
エンジンを始動し、各操作レバー・ペダルを動かし動作を
確認して下さい。
エンジンを停止し。各バルブ・ポンプ・モータ等の油漏れを点検してください。
油圧機器からの油漏れを確認した際は、最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
各油圧機器のオーバーホール/各油圧機器の交換等 -
各操作レバー・ペダルの作動状態
各操作レバー・ペダルの作動状態
【点検時のポイント】
機械の作動点検時は周囲に人・物が無い事を確認してから点検をおこなってください。【点検方法】
エンジンを始動し、各操作レバー・ペダルを動かし作動状態を確認してください。
各レバーが中立の状態にもかかわらず機械が動き出す場合は異常が考えられます。
不良を確認した際は、最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
各レバーの油圧バルブ交換/操作レバー部品交換等 -
作動油の量・汚れ・フィルタの汚れ
作動油の量・汚れ・フィルタの汚れ
【点検時のポイント】
水平・堅土な場所で機械の姿勢をバケットシリンダを最長アームシリンダを最縮の状態にして、バケットを地面に下ろしにしてからを点検にを行ってください。【点検方法】
作動油タンク側面のレベルゲージで油量を点検します。 レベルゲージのマークの間に作動油が見えれば適量です。 汚損がひどい場合は交換してください。【代表的な不具合事例】
機械の作動不良/メインポンプの破損等 -
スプロケット・アイドラの油漏れ
・摩耗・損傷スプロケット・アイドラの油漏れ・摩耗・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
左右アイドラの油漏れ・摩耗・損傷を点検してください。
アイドラは回転軸に油が封入されています。
油漏れが確認できた際は回転軸の摩耗が考えられます。
左右スプロケットの摩耗・損傷を点検してください。
スプロケットの先端が鋭利に尖っている場合は摩耗が進んでいます。
各部不良を確認した際は最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
アイドラ交換/スプロケット交換/トラックリンクの脱落等 -
スプロケット・アイドラの油漏れ
・摩耗・損傷スプロケット・アイドラの油漏れ・摩耗・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
左右アイドラの油漏れ・摩耗・損傷を点検してください。
アイドラは回転軸に油が封入されています。
油漏れが確認できた際は回転軸の摩耗が考えられます。
左右スプロケットの摩耗・損傷を点検してください。
スプロケットの先端が鋭利に尖っている場合は摩耗が進んでいます。
各部不良を確認した際は最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
アイドラ交換/スプロケット交換/トラックリンクの脱落等 -
トラックリンク/シュー/
ボルト・ナットのゆるみ脱落・摩耗・損傷トラックリンク/シュー/ボルト・ナットのゆるみ脱落・摩耗・損傷
【点検時のポイント】
機械を走行させる時は周囲に人・物が無い事を確認してから作動させてください。
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
機械を前後に動かし、左右すべてのシュー脱落・摩耗・損傷やボルト・ナットのゆるみ・脱落を点検してください。
ボルト・ナットのゆるみが確認できた際は必要に応じて増し締め作業をおこなってください。【代表的な不具合事例】
シューの脱落/シューの変形等 -
上下ローラの油漏れ・摩耗・損傷
上下ローラの油漏れ・摩耗・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検をおこなってください。【点検方法】
左右履帯装置の上下ローラの油漏れ・摩耗・損傷を点検してください。各ローラの回転軸には油が封入されています。
油漏れが確認できた際は回転軸の摩耗が考えられます。
摩耗や損傷している状態で使用を続けるとトラックリンクの脱落により、機械の移動が困難となります。不良を確認した際は最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
上ローラの破損/下ローラの破損/トラックリンクの脱落等 -
上下ローラの油漏れ・摩耗・損傷
上下ローラの油漏れ・摩耗・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検をおこなってください。【点検方法】
左右履帯装置の上下ローラの油漏れ・摩耗・損傷を点検してください。各ローラの回転軸には油が封入されています。
油漏れが確認できた際は回転軸の摩耗が考えられます。
摩耗や損傷している状態で使用を続けるとトラックリンクの脱落により、機械の移動が困難となります。不良を確認した際は最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
上ローラの破損/下ローラの破損/トラックリンクの脱落等 -
走行モータ/走行減速機の作動状態・油漏れ
潤滑油の量・汚れ走行モータ/走行減速機の作動状態・油漏れ 潤滑油の量・汚れ
【点検時のポイント】
走行ミッションのレベルプラグの位置を合わせてから点検をおこなってください。
走行装置の内部に圧力がこもっている場合があります。エア抜きプラグを2~3回転分ゆっくり緩め、こも った圧力を確実に抜いてから、さらにプラグを回して外してください。【点検方法】
堅固で水平な場所を選び、レベルプラグの位置を合わせバケットを地面に下 ろし、エンジンを停止します。
エア抜きプラグをゆっくり緩め、エア抜きをしてください。
オイルレベル点検プラグを取り外 し、ミッションオイルがプラグねじ穴部より流れ出てくれば 適量です。少ない場合は補給してください。【代表的な不具合事例】
走行作動不良/走行ミッションの破損等 -
バケットの摩耗・損傷
バケットの摩耗・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
バケットのツースやサイドエッジ、各部補強部材の摩耗や緩みを点検してください。
バケットツースの交換をする場合は、下記の点に注意して下さい。
・ハンマー作業は金属片が飛び散りけがをすることがありますので注意してください。
・作業に合った保護眼鏡や保護帽そして保護具を着用してください。【代表的な不具合事例】
バケットアダプタ交換/バケットリップ交換等 -
ブーム・アーム・リンクの亀裂
・変形・損傷ブーム・アーム・リンクの亀裂・変形・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検をおこなってください。
機械の作動点検時は周囲に人・物が無い事を確認してから点検をおこなってください。【点検方法】
フロント(ブーム・アーム等)を動かし、点検部位が見やすい姿勢にしてください。
各部、亀裂や変形している状態で使用を続けるとアタッチメントやアーム・ブームの脱落等により人身事故に繋がりますので不良を確認した際は最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
各部リンク交換/アーム交換/ブーム交換等 -
ブーム・アーム・リンクの亀裂
・変形・損傷ブーム・アーム・リンクの亀裂・変形・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検をおこなってください。
機械の作動点検時は周囲に人・物が無い事を確認してから点検をおこなってください。【点検方法】
フロント(ブーム・アーム等)を動かし、点検部位が見やすい姿勢にしてください。
各部、亀裂や変形している状態で使用を続けるとアタッチメントやアーム・ブームの脱落等により人身事故に繋がりますので不良を確認した際は最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
各部リンク交換/アーム交換/ブーム交換等 -
各部の給脂状態
各部の給脂状態
【点検時のポイント】
水平・堅土な場所に機械を駐車させてください。【点検方法】
フロント各部にグリースを給脂をしてください。
給脂後、ニップルよりグリースが逆流してくる場合はニップルを交換してください。
給脂ができない場所は、グリースの通り道が固まっている可能性があります。
最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
フロント動作時の異音/ピン・ブッシュの破損等 -
油圧シリンダの損傷・ロッドの傷・変形・油漏れ
油圧シリンダの損傷・ロッドの傷・変形・油漏れ
【点検時のポイント】
稼働後の点検はシリンダが高温となっており火傷のおそれがあります。【点検方法】
点検したいシリンダを伸縮させた後、フロントを地面に設置させてロッドの傷、シールの損傷・変形を確認してください。
油漏れや変形している状態で使用を続けると作動油の汚損を促進させ油圧機器の損傷に繋がりますので最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
シリンダ油漏れ/シリンダ変形等 -
油圧シリンダの損傷・
ロッドの傷・変形・油漏れ油圧シリンダの損傷・ロッドの傷・変形・油漏れ
【点検時のポイント】
稼働後の点検はシリンダが高温となっており火傷のおそれがあります。【点検方法】
点検したいシリンダを伸縮させた後、フロントを地面に設置させてロッドの傷、シールの損傷・変形を確認してください。
油漏れや変形している状態で使用を続けると作動油の汚損を促進させ油圧機器の損傷に繋がりますので最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
シリンダ油漏れ/シリンダ変形等 -
油圧シリンダの損傷・ロッドの傷・変形・油漏れ
油圧シリンダの損傷・ロッドの傷・変形・油漏れ
【点検時のポイント】
稼働後の点検はシリンダが高温となっており火傷のおそれがあります。【点検方法】
点検したいシリンダを伸縮させた後、フロントを地面に設置させてロッドの傷、シールの損傷・変形を確認してください。
油漏れや変形している状態で使用を続けると作動油の汚損を促進させ油圧機器の損傷に繋がりますので最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
シリンダ油漏れ/シリンダ変形等 -
油圧配管・ホース類の油漏れ・損傷
油圧配管・ホース類の油漏れ・損傷
【点検時のポイント】
高圧下の噴油は皮膚を通して体内に浸透し、重大な人身事故となります。
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
作動油は油圧ホースや配管を通じ、フロント(アームやブーム)から機械本体まで様々な部位に流れています。
緩みや捩(ねじ)れたホース、互いに擦(こす)れ合ったり、他の部品と接触している油圧ホースあるいは配管がないか、油漏れをしていないか点検してください。特にフロントの噴油は近隣の建屋等に飛散する恐れが高い部位になります。油漏れや損傷が見られた場合は最寄りの営業所にお問い合わせください。【代表的な不具合事例】
油圧ホース・配管の油漏れ/メインポンプの損傷等 -
油圧配管・ホース類の油漏れ・損傷
油圧配管・ホース類の油漏れ・損傷
【点検時のポイント】
高圧下の噴油は皮膚を通して体内に浸透し、重大な人身事故となります。
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
作動油は油圧ホースや配管を通じ、フロント(アームやブーム)から機械本体まで様々な部位に流れています。
緩みや捩(ねじ)れたホース、互いに擦(こす)れ合ったり、他の部品と接触している油圧ホースあるいは配管がないか、油漏れをしていないか点検してください。特にフロントの噴油は近隣の建屋等に飛散する恐れが高い部位になります。油漏れや損傷が見られた場合は最寄りの営業所にお問い合わせください。【代表的な不具合事例】
油圧ホース・配管の油漏れ/メインポンプの損傷等 -
警報音・灯火装置・ワイパー等の作動状態
警報音・灯火装置・ワイパー等の作動状態
【点検時のポイント】
寒冷地でウインドウォッシャの作動を確認する際は、フロントガラスを温めてから確認してください。ウォッシャ液が凍るおそれがあります。【点検方法】
警報音
・・・ホーングリップのホーンボタンを押し音量を確認してください。
グリップのボタンが固くなってきたら新品のグリップと交換してください。 灯火装置
・・・スイッチパネルの作業灯スイッチを2の位置にしてください。
械から降りて書く作業灯が点灯しているか確認してください。
球切れが確認できた際は交換してください。 ワイパ、ウインドウォッシャ
・・・スイッチパネルのワイパスイッチをONにしてワイパが作動するか確認してください。
ワイパスイッチを押し込みウインドウォッシャが作動するか確認してください。【代表的な不具合事例】
ホーングリップ不良/灯火装置球切れ/ワイパーモータ不良等 -
昇降装置/てすりの変形・損傷・取付状態
昇降装置/てすりの変形・損傷・取付状態
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検をおこなってください。【点検方法】
各部てすりのガタ付き、変形・損傷を点検してください。
取付けボルトの緩みがみられた場合は必要に応じて増し締め作業を実施してください。特にキャブの昇降時に使用するてすりに不良が見られた場合、人身事故に繋がる恐れがあります。
昇降装置・てすりに不良が見られた場合は最寄りの営業所にお問い合わせください。【代表的な不具合事例】
各部てすりの交換等 -
ロックレバー等、ロック装置の機能
ロックレバー等、ロック装置の機能
【点検時のポイント】
機械の作動点検時は周囲に人・物が無い事を確認してから点検をおこなってください。【点検方法】
エンジンを始動し、「ロック位置」で各操作レバー・ペダルをゆっくり動かし機械が動かないことを確認してください。
次に「ロック解除位置」にして各操作レバー・ペダルをゆっくり動かし機械が正常に動くか確認してください。
この時、各操作レバー・ペダルが中立の状態にもかかわらず「ロック解除位置」に入れただけで機械が動き出す場合は異常です。すぐにを「ロック位置」に戻し、エンジンを停止し、最寄りの営業所にお問い合わせください。【代表的な不具合事例】
ロックレバーの不良/パイロットシャットオフバルブの
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エンジンオイル量・汚損
エンジンオイル量・汚損
【点検時のポイント】
当日、エンジンを始動する前に行ってください。【点検方法】
エンジンカバーを開けてオイルレベルゲージを抜き、ウエスでオイルを拭き取り、オイルレベルゲージを再度パイプにいっぱいまで差し込んで引き抜いてください。油量はオイルレベルゲージにある上限(H)下限(L)を示す目盛りの間にあれば適量です。
オイルが下限(L)の目盛りまでないときは、オイルフィラキャップから指定のエンジンオイルを補給してください。汚損がひどい場合は交換をしてください【代表的な不具合事例】
エンジンの焼付き/ターボの破損等 -
冷却水の量・汚れ・漏れ
冷却水の量・汚れ・漏れ
【点検時のポイント】
当日、エンジンを始動する前に行ってください。また、ラジエータの水温が高いときは、キャップを外さないでください。高温の蒸気が噴き出してやけどするおそれがあります。【点検方法】
エクスパンションタンクの冷却水レベルが「FULL」と「LOW」の間にあるか確認してください。
冷却水が不足のときは、エクスパンションタンクのキャップを外し補給してください。【代表的な不具合事例】
エンジンの焼付き/オーバーヒート等 -
ベルトのゆるみ・損傷
ベルトのゆるみ・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
ファンベルトについて
・・・ベルトの張りはベルトの中間(ファンプーリ(A)とオルネータプーリ(C)の間)を親指で押し(約98 N、10kgfの力)、右図のようにたわむのが正しい調整です。
エアコンベルトについて
・・・ベルトの張りはベルトの中間を親指で押し(約98 N、10kgfの力)、右図のようにたわむのが正しい調整です
ベルト損傷状態を点検し、亀裂のあるものは新品と交換してください。【代表的な不具合事例】
オーバーヒート/バッテリ充電不良/エアコン不良等 -
始動性・排気色・異音
始動性・排気色・異音
【点検時のポイント】
エンジンを始動する前に油脂類の量を確認してから始動してください。【点検方法】
始動性
・・・キーを回してからエンジンが始動するまでの時間がいつもより長いと感じた場合は、スタータやバッテリ等の不具合が考えられます。 排気色
・・・暖気運転が終わっても、マフラからの排気色に異常(白色や黒煙)が見られる場合は、エンジン内部やターボ等の不具合が考えられます。 異音
・・・エンジンが回転している状態での定期的な金属音や打撃音が聴こえる場合はエンジン内部に不具合が考えられます。
異常が感じられた際は最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
*バッテリー不良/スタータ不良/エンジン内部不良等 -
各バルブ・油圧ポンプ・モータ・ミッション等の作動状態・油漏れ
各バルブ・油圧ポンプ・モータ・ミッション等の作動状態・油漏れ
【点検時のポイント】
機械の作動時は周囲に人・物が無い事を確認してください。
油漏れ点検時はエンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
エンジンを始動し、各操作レバー・ペダルを動かし動作を
確認して下さい。
エンジンを停止し。各バルブ・ポンプ・モータ等の油漏れを点検してください。
油圧機器からの油漏れを確認した際は、最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
各油圧機器のオーバーホール/各油圧機器の交換等 -
各操作レバー・ペダルの作動状態
各操作レバー・ペダルの作動状態
【点検時のポイント】
機械の作動点検時は周囲に人・物が無い事を確認してから点検をおこなってください。【点検方法】
エンジンを始動し、各操作レバー・ペダルを動かし作動状態を確認してください。
各レバーが中立の状態にもかかわらず機械が動き出す場合は異常が考えられます。
不良を確認した際は、最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
各レバーの油圧バルブ交換/操作レバー部品交換等 -
作動油の量・汚れ・フィルタの汚れ
作動油の量・汚れ・フィルタの汚れ
【点検時のポイント】
水平・堅土な場所で機械の姿勢をバケットシリンダを最長アームシリンダを最縮の状態にして、バケットを地面に下ろしにしてからを点検にを行ってください。【点検方法】
作動油タンク側面のレベルゲージで油量を点検します。 レベルゲージのマークの間に作動油が見えれば適量です。 汚損がひどい場合は交換してください。【代表的な不具合事例】
機械の作動不良/メインポンプの破損等 -
スプロケット・アイドラの油漏れ・摩耗・損傷
スプロケット・アイドラの油漏れ・摩耗・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
左右アイドラの油漏れ・摩耗・損傷を点検してください。
アイドラは回転軸に油が封入されています。
油漏れが確認できた際は回転軸の摩耗が考えられます。
左右スプロケットの摩耗・損傷を点検してください。
スプロケットの先端が鋭利に尖っている場合は摩耗が進んでいます。
各部不良を確認した際は最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
アイドラ交換/スプロケット交換/トラックリンクの脱落等 -
トラックリンク/シュー/ボルト・ナットのゆるみ脱落・摩耗・損傷
トラックリンク/シュー/ボルト・ナットのゆるみ脱落・摩耗・損傷
【点検時のポイント】
機械を走行させる時は周囲に人・物が無い事を確認してから作動させてください。
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
機械を前後に動かし、左右すべてのシュー脱落・摩耗・損傷やボルト・ナットのゆるみ・脱落を点検してください。
ボルト・ナットのゆるみが確認できた際は必要に応じて増し締め作業をおこなってください。【代表的な不具合事例】
シューの脱落/シューの変形等 -
上下ローラの油漏れ・摩耗・損傷
上下ローラの油漏れ・摩耗・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検をおこなってください。【点検方法】
左右履帯装置の上下ローラの油漏れ・摩耗・損傷を点検してください。各ローラの回転軸には油が封入されています。
油漏れが確認できた際は回転軸の摩耗が考えられます。
摩耗や損傷している状態で使用を続けるとトラックリンクの脱落により、機械の移動が困難となります。不良を確認した際は最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
上ローラの破損/下ローラの破損/トラックリンクの脱落等 -
走行モータ/走行減速機の作動状態・油漏れ 潤滑油の量・汚れ
走行モータ/走行減速機の作動状態・油漏れ 潤滑油の量・汚れ
【点検時のポイント】
走行ミッションのレベルプラグの位置を合わせてから点検をおこなってください。
走行装置の内部に圧力がこもっている場合があります。エア抜きプラグを2~3回転分ゆっくり緩め、こも った圧力を確実に抜いてから、さらにプラグを回して外してください。【点検方法】
堅固で水平な場所を選び、レベルプラグの位置を合わせバケットを地面に下 ろし、エンジンを停止します。
エア抜きプラグをゆっくり緩め、エア抜きをしてください。
オイルレベル点検プラグを取り外 し、ミッションオイルがプラグねじ穴部より流れ出てくれば 適量です。少ない場合は補給してください。【代表的な不具合事例】
走行作動不良/走行ミッションの破損等 -
バケットの摩耗・損傷
バケットの摩耗・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
バケットのツースやサイドエッジ、各部補強部材の摩耗や緩みを点検してください。
バケットツースの交換をする場合は、下記の点に注意して下さい。
・ハンマー作業は金属片が飛び散りけがをすることがありますので注意してください。
・作業に合った保護眼鏡や保護帽そして保護具を着用してください。【代表的な不具合事例】
バケットアダプタ交換/バケットリップ交換等 -
ブーム・アーム・リンクの亀裂・変形・損傷
ブーム・アーム・リンクの亀裂・変形・損傷
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検をおこなってください。
機械の作動点検時は周囲に人・物が無い事を確認してから点検をおこなってください。【点検方法】
フロント(ブーム・アーム等)を動かし、点検部位が見やすい姿勢にしてください。
各部、亀裂や変形している状態で使用を続けるとアタッチメントやアーム・ブームの脱落等により人身事故に繋がりますので不良を確認した際は最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
各部リンク交換/アーム交換/ブーム交換等 -
各部の給脂状態
各部の給脂状態
【点検時のポイント】
水平・堅土な場所に機械を駐車させてください。【点検方法】
フロント各部にグリースを給脂をしてください。
給脂後、ニップルよりグリースが逆流してくる場合はニップルを交換してください。
給脂ができない場所は、グリースの通り道が固まっている可能性があります。
最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
フロント動作時の異音/ピン・ブッシュの破損等 -
油圧シリンダの損傷・ロッドの傷・変形・油漏れ
油圧シリンダの損傷・ロッドの傷・変形・油漏れ
【点検時のポイント】
稼働後の点検はシリンダが高温となっており火傷のおそれがあります。【点検方法】
点検したいシリンダを伸縮させた後、フロントを地面に設置させてロッドの傷、シールの損傷・変形を確認してください。
油漏れや変形している状態で使用を続けると作動油の汚損を促進させ油圧機器の損傷に繋がりますので最寄りの営業所にご連絡ください。【代表的な不具合事例】
シリンダ油漏れ/シリンダ変形等 -
油圧配管・ホース類の油漏れ・損傷
油圧配管・ホース類の油漏れ・損傷
【点検時のポイント】
高圧下の噴油は皮膚を通して体内に浸透し、重大な人身事故となります。
エンジンが停止している状態で点検を行ってください。【点検方法】
作動油は油圧ホースや配管を通じ、フロント(アームやブーム)から機械本体まで様々な部位に流れています。
緩みや捩(ねじ)れたホース、互いに擦(こす)れ合ったり、他の部品と接触している油圧ホースあるいは配管がないか、油漏れをしていないか点検してください。特にフロントの噴油は近隣の建屋等に飛散する恐れが高い部位になります。油漏れや損傷が見られた場合は最寄りの営業所にお問い合わせください。【代表的な不具合事例】
油圧ホース・配管の油漏れ/メインポンプの損傷等 -
警報音・灯火装置・ワイパー等の作動状態
警報音・灯火装置・ワイパー等の作動状態
【点検時のポイント】
寒冷地でウインドウォッシャの作動を確認する際は、フロントガラスを温めてから確認してください。ウォッシャ液が凍るおそれがあります。【点検方法】
警報音
・・・ホーングリップのホーンボタンを押し音量を確認してください。
グリップのボタンが固くなってきたら新品のグリップと交換してください。 灯火装置
・・・スイッチパネルの作業灯スイッチを2の位置にしてください。
械から降りて書く作業灯が点灯しているか確認してください。
球切れが確認できた際は交換してください。 ワイパ、ウインドウォッシャ
・・・スイッチパネルのワイパスイッチをONにしてワイパが作動するか確認してください。
ワイパスイッチを押し込みウインドウォッシャが作動するか確認してください。【代表的な不具合事例】
ホーングリップ不良/灯火装置球切れ/ワイパーモータ不良等 -
昇降装置/てすりの変形・損傷・取付状態
昇降装置/てすりの変形・損傷・取付状態
【点検時のポイント】
エンジンが停止している状態で点検をおこなってください。【点検方法】
各部てすりのガタ付き、変形・損傷を点検してください。
取付けボルトの緩みがみられた場合は必要に応じて増し締め作業を実施してください。特にキャブの昇降時に使用するてすりに不良が見られた場合、人身事故に繋がる恐れがあります。
昇降装置・てすりに不良が見られた場合は最寄りの営業所にお問い合わせください。【代表的な不具合事例】
各部てすりの交換等 -
ロックレバー等、ロック装置の機能
ロックレバー等、ロック装置の機能
【点検時のポイント】
機械の作動点検時は周囲に人・物が無い事を確認してから点検をおこなってください。【点検方法】
エンジンを始動し、「ロック位置」で各操作レバー・ペダルをゆっくり動かし機械が動かないことを確認してください。
次に「ロック解除位置」にして各操作レバー・ペダルをゆっくり動かし機械が正常に動くか確認してください。
この時、各操作レバー・ペダルが中立の状態にもかかわらず「ロック解除位置」に入れただけで機械が動き出す場合は異常です。すぐにを「ロック位置」に戻し、エンジンを停止し、最寄りの営業所にお問い合わせください。【代表的な不具合事例】
ロックレバーの不良/パイロットシャットオフバルブの
ConSite Shot(日常点検サポートアプリのご紹介)
ConSite Shotアプリは、お客様所有機の日常点検業務をサポートするスマートフォンアプリです。点検業務やレンタル業務の⼊出庫点検を⼀元管理する事ができます。
位置情報により、⾃社の機械を選択していただくか、銘板のQRコード※1から機械を選択し機械ごとに記録が残せます。
また、お客様の所有機の状態を写真付きで保存でき、質の高い点検報告書を簡単に作成することがでます。
さらに、その情報を情報をサーバー上に保管することで、社内または代理店との情報共有が簡単にできるようになります。レンタル機械をお持ちのお客様は、入出庫点検時にも利用することもできます。
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機械検索① 近くの機械を
検索可能 -
機械検索② QRコードで
機械特定 -
負荷状態 機械の負荷状態を
表示 -
日常点検 日常点検項目を
表示 -
レンタル入出庫点検 入出庫時の
点検項目を表示 -
カメラ撮影 点検時に機械の部位を
撮影可能