兵庫県で金属や古紙、プラスチックなどのリサイクル業を営む株式会社シンノウ。日立建機の製品を数多く所有し、その取引は25年を超えます。循環型社会の構築に向けて努力を続ける企業に対し、日立建機日本はどのようなサポートを行っているのでしょうか。
現場の稼働を止めないメンテナンス体制
徹底した現状調査と分析データに基づく提案
お客さまに親身に寄り添う日々のコミュニケーション
兵庫県明石市に拠点を置く株式会社シンノウは、製鉄原料から製紙原料、産業廃棄物や一般廃棄物まで幅広く取り扱うリサイクル業を営んでいます。鉄工所から出る鉄くずや産業廃棄物などを収集・リサイクルしているほか、近年は「生活の一部にシンノウがある」をモットーに、一般家庭の引っ越しやエアコン設置の手伝い、空き家のごみ収集など、リサイクル以外の地域の困りごとにも手広く対応しています。BtoBにとらわれない地域密着型の企業として、昭和39年の創業以来、地域の信頼を積み重ねてきました。
日立建機日本との取引が始まったのは、今から約25年前。神農正稔社長が入社した頃でした。
「当時は他社機械を主に使っていたんですが、メンテナンス面で困っていたんです。壊れやすい上に修理に時間がかかるし、何かあった時にすぐ来てもらえない。そうすると現場が止まってしまう。そんな時に、同業者から『メンテナンスなら日立建機日本がいいよ』と聞いたんです」
そうして初めて購入したのが、マグフォークでした。実際に使い始めて、「うわさ通り。いや、うわさ以上だった」と言います。
「機械がまず頑丈で壊れにくいんですよね。その上、営業担当の方が丁寧で。何か困ったことがあっても、連絡するとすぐに来てくれるんです。だから社員みんなが日立建機日本を気に入って、日立建機の機械をどんどん増やしていきました。マグフォークの他に、もうひとつメインで使っているシャー仕様機なんて、全国でもそんなに台数がないんですよ。でも、これを入れたから、うちでは大型バスやタンクなどの処理困難物を扱うことができている。他社が避けるような仕事を積極的にやるのがうちのスタイルなので、助かっていますね」
「今では、所有する機械の大半が日立建機製になり、業務に役立っています」と続ける神農社長。この25年間、毎日のように実感しているのは、メンテナンスやサポートの質の高さ。他社と比べてスピード感が圧倒的に違うのだと話します。
「連絡したらすぐに来てその場で直してくれるし、むしろ、連絡する前から会社にいることも多いんです。しょっちゅう顔を出して『どうですか?』って機械の調子を見に来てくれる。最近では、この業界の機械に特化したサービス担当者が来て点検もしてくれています。おかげさまで、日立建機日本さんとお付き合いを始めてから、機械が何日間も止まったことは一度もありません。これは非常にありがたいです」
日立建機日本は、「FE特巡」というマシンダウンを防ぐための特別巡回点検を行なっています。これは、業界の機械に特化したメカニックがお客さまのご要望に応じて巡回点検を行い、重大な故障を未然に防ぐ活動です。
福島悠希管理部長は、「機械の買い替えにあたっても、担当者の熱心さが心を打つ」と言います。
「現在メインで使用しているZX200LC-5Bは、以前の機械よりもサイズダウンしたものを使用しています。入れ替え時に機械の提案を受けた時は、本当にサイズダウンして大丈夫なのかと不安でした。でも、実際に稼働している現場を見るために香川県や茨城県に同行していただき、機械の状態、取り扱える製品、作業の風景などを視察させてもらって、丁寧に不安を取り除いてもらいました。やっぱり行動力と熱意が、頭ひとつ抜けていますよね」
今年度からは HI-CEC提案(※1)を実施。徹底的な現状調査により、データに基づいた効率的な機械の使い方を実現させ、より深く経営をサポートできる体勢を整えています。こうした提案ができるのも、普段から密にコミュニケーションを取り合っているからこそです。
※1:HI-CEC提案:現場のコンサルティングとして作業現場を観察し作業を定量化して分析することで、無駄のないより効率的な作業方法を探究する科学的な改善手法。
「営業担当者がとにかく親身で熱心なんです。この人がおらんかったら困る、と思う人ばっかりで。あまりに頼りすぎて、思わず他社製品の不具合を相談したこともあります(笑)。そういう時も嫌な顔ひとつしないで、できる範囲で真剣に考えてくれる。我々にとっては機械を買った後が大事ですから、日々のメンテナンスやサポートをしっかりやってくれる信頼感があるのは重要なことです」
そんな日立建機日本の特徴を、神農社長は「親切で丁寧。これに尽きる」と表現します。
「我々にとって日立建機日本さんは、なくてはならないパートナー。これ以上期待することを強いて言うなら、うちの現場の子たちに日々のメンテナンスのやり方を教えてもらえたらな、と。拭き掃除ひとつとっても、プロの拭き方は全然違うんです。それだけで、日々の作業効率も機械の寿命も変わってきますから」
今後、シンノウではSNS発信に力を入れ、金属・リサイクル業界のイメージ変革に取り組む予定だそうです。
「もっと地域の皆さんが身近に感じられる会社にしたいんです。家庭から出た廃棄物を気軽に持って来たり、引っ越しやエアコン設置の手伝いをもっと気軽に頼めたりするように。また、働く場所としても、若い女性が楽しく働ける職場にできるように。金属・リサイクル業界は、3K(きつい・きたない・きけん)だと言われていますが、そんなイメージを変えて、若い人が就職先として他の業界と迷うくらいの業界にしたいんです」
そのためには、これからも日立建機日本のサポートが不可欠だと神農社長は語ります。
「この先、人が少なくなっていくことは避けられません。そうすると、ゆくゆくは無人化に行き着くと思うんです。遠隔でモニターを操作しながら重機を動かす時代がやって来る。そのために、日立建機日本さんにはうちを実験場にしてもらって、どんどん機械の開発を進めてほしいです。そんな持ちつ持たれつなパートナーシップを組んで、これからも長くお付き合いさせていただきたいですね」
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