土木株式会社丸晋建設様

昭和46年に創業した丸晋建設は、根切り工事を中心に手掛ける土木工事の専門会社。「街づくり」に特化した事業を行っており、東京都心部の複合商業施設建設などを数多く手掛けています。

平成5年にオペレーターとして同社に入社した水谷三次義社長は、この会社の3代目社長。当時から、日立建機日本とは深い付き合いをしていたと言います。

「私が入社した時点で、すでに弊社の機械のほとんどが日立建機のタキシーイエローでした。どんなきっかけで日立建機日本さんとの取引が始まったのか、今では誰にもわからないくらい長い付き合いなんです。ただ、初代社長はモノにこだわる人で、良い機械にはいくらでもお金をかけるし、補強や改造にも積極的な人でした。機械の良さで日立建機を選んだのでしょうね」

日立建機の機械は、油圧のバランスや油の流し方、バケットの形、運転席に座った時の視界の良さ、さらにはガラスの角度やレバーの位置など、細部に至るまでオペレーターが気持ち良く使える設計になっていると水谷社長は言います。

「30年前からずっとそうなんです。たとえばバケットなんて、どれも形が似ているようで、ちょっとの角度の違いで全然使いやすさが違う。私が初めて日立建機の機械に乗った時、そういった細かいところのこだわりと操作性の良さに感動しました。機械を『わかってる』人たちが造っているんですよ。きっと、素材の鉄ひとつとっても良いものを使っているんでしょう。以来、私はずっと日立建機のファンなんです」

都市部は狭い現場が多く、当然、周囲の建物環境も現場ごとに異なります。そのため丸晋建設では、同じ機械をサイズ違いで揃えたり、どんな現場にも対応できるような特殊改造を施したりしています。

現場でもっとも神経を尖らせるのは、人や障害物に機械をぶつけないこと。安全の面はもちろん、機械の破損や事故で丸晋建設が担う根切り工事が止まってしまうと、現場全体の工程に大きく影響が及んでしまうからです。「機械を絶対にぶつけない」という強い気持ちが、細かい部分の特殊改造につながります。

たとえば、主要な機械として使用しているZX225USRLC-6のスライドアームは、アームを伸ばすと真下が見えづらくなるという課題がありました。下にある機械や障害物との接触を防ぐために、「大型トラックのようなアンダーミラーのようなものがあれば」と水谷社長が日立建機に相談したところ、リクエスト通りにミラーが付けられたといいます。

「こちらの細かい要求に応えてくれるだけじゃなく、毎回、期待していたよりも良い答えを用意してくれるんです。シリンダーを守るためのカバーや、地下作業員へ危険を知らせる小型の安全装置など、同じ機械で何度も補強や特殊改造を施しました。結果、安全性は飛躍的に向上しています」

また、丸晋建設はレンタルも積極的に活用しています。現場環境による制限の多い都市部では、どうしても自社保有の機械だけでは対応できない現場があったり、急遽別の機械が必要になる場面があったりするからです。そんな時はいつも、営業担当の対応力に助けられているのだと水谷社長は言います。

「急に機械が必要になったときに、日立建機の営業所に必ずしも在庫があるわけではないと思うんです。それでも、営業担当者さんが他エリアの営業所にまで連絡して、その日のうちに遠くからでも機械を用意してくれたりするんです。どうしても機械がない時は、故障した部品だけでもなんとか調達してくれたりしてくれました。ともかく、この30年間で現場が止まったことは一度もありません。どんな時でも、とりあえず日立建機に連絡すればなんとかなる。そう思わせてくれる安心感は大きいですね」

日々のメンテナンスも充実していて、なかでも、営業担当者のフットワークの軽さは特筆すべきだと話す水谷社長。

「ちょっと調子が悪いなと思って電話すると、すぐに現場まで来てくれるんです。それが本当に早いんですよ。宅配ピザより早いかもしれないね」

冗談を交えながら語り、営業担当者と笑い合う様からは、「取引先」という言葉を超えた関係性が垣間見えます。

「日立建機日本さんのアフターサービスは完璧です。正直、もう離れられないですね。日立建機の機械は、丸晋建設の命綱だと言えるかもしれません」

今後も引き続き、現場や課題に応じた補強や特殊改造を施し、オペレーターがより安心して運転できる機械にカスタマイズしていきたい、水谷社長はそう語ります。

「機械の質を上げることで、会社全体のレベルも上げていきたいんです。そういえば、同業の人たちがこう言っているのを聞いたことがあります、『丸晋さんのあの機械と同じ補強をかけてもらったよ』と。嬉しいですよね。それがさらに世の中に広まって、業界全体に良い影響が広がっていけばいいですよね。日立建機日本さんと一緒に業界全体を盛り上げていければと思っています」