昭和21年の設立以来、愛知県を拠点に解体業を営む有限会社カワグチ。日立建機日本とは長きにわたって取引を続けています。状況に応じて的確な判断と対応力が求められる解体工事の現場において、日立建機日本はどのようなサポートを行っているのでしょうか。
迅速かつ柔軟に解体業ならではの課題を解決
現場の稼働を止めないサポート体制
どんな要望も気軽に相談できる関係性
終戦翌年に前身となる川口業務店からスタートした有限会社カワグチは、75年以上に及んで一貫して解体業を営んできました。一口に「解体」といっても、建物の解体から設備や内装の撤去・改修、斫(はつり)やコア・カッター切り、アスベスト撤去、産業廃棄物の収集運搬まで、その業務は実に多岐にわたっています。
「弊社は私の曽祖父が設立し、私が入社した19年前にはすでに販売協力店を通して、日立建機さんの機械を使用していましたね」
そう語るのは、福岡建太専務。自身も機械の操縦が大好きで、18台※ある日立建機の一つ一つの性能を見極め、馴染みと愛着を持って管理しています。
※2022年11月現在
「弊社の所有機はほとんどが油圧ショベルなのですが、現場の規模感によって使い分けています。出番が多いのは『ZX225USRK』『ZX135USK』などの中型機でしょうか。狭いところや高さのある現場でも問題なく作業ができる、ちょうど良いサイズだと思っています。内装の解体で使うのは『ZX17U』。こちらも使用頻度が高い建機ですよね。レンタルするか購入するかはその時々の状況によりますが、レンタルでの調達が難しい仕様機は、なるべく購入するようにしています」
現在、機械の購入ペースは1年に1〜2台。「新機種の動向は常にチェックしている」と専務は続けます。
「解体業者にとって、機械は非常に重要な要素ですから。常にオペレーター目線に立って、業務をより良い形に進められるよう、パワーなどの性能をチェックしています。モデルチェンジ時と条件変更前には、営業担当者さんが必ず来社してくださるので、カタログなどを見ながら直接お話し、所有機の入れ替えを検討させてもらっています」
現在、有限会社カワグチが手がける解体現場は、月間約10〜20件ほど。木造民家から集合住宅、大きな商業施設に至るまで実にさまざまで、一つとして同じ現場はありません。そこで求められるのが、機械メーカー側の迅速かつ柔軟な対応力です。
「解体工事の場合、現場自体が急に決まることも珍しくありません。それこそ、依頼を受けた翌日から作業することもあります。『こういう特殊な機械や機器が急きょ必要なんです』と言えば、すぐにレンタルの手配をしてくれますし、機械や機器だけに限らず現場に応じてあらゆる対応をしてもらっています」
例えば、事故防止の検知センサーの設置義務が課される現場では、すぐにレンタルで手配してもらったり、急に高圧洗浄機や敷鉄板が必要となれば、現場まで輸送してもらったことも。
「検知センサーのように、対応しなくては作業を行えないような状況も、日立建機日本さんが迅速に対応していただいたことで、なんとか事なきを得ましたね」
そんな有限会社カワグチも、長年一つの課題を抱えていました。備品・消耗品の在庫管理です。現場が立て込んでくると、どうしても在庫のチェックまで手が回りきらず、うっかり切らしてしまうと現場が止まってしまいます。もともと、同社ではそれぞれの備品を別々の業者から購入していたため、発注自体もバラバラになりがちで一元管理が難しい状況が続いていました。
「ある時、何気なく日立建機日本の営業担当者に相談してみたら、『それなら私たちの方で一括購入できるようにしてみます』と提案してくれたんです。以降、定期的な訪問の際に備品のストックもチェックしてもらい、足りなかったら補充してもらう流れが生まれました。営業担当者の『なんとしてでも現場を止めさせない』という気概を感じましたし、弊社としても管理コストが一気に減って一石二鳥なわけです」
今や、日立建機日本の対応範囲は、専門業者や同業他社の紹介まで及んでいます。
「例えばハンドブレーカーのノミは、使い続けるうちに先端がだんだんすり減ってくるので、定期的に尖らせる必要があるんです。ただ、この地域ではノミ焼きをしてくれる業者がなかなか見つからなかったのですが、日立建機日本さんに業者を紹介してもらったことで、お付き合いを始めることができました。他にも、どうしても人手が足りない時に、別の解体業者さんを紹介いただいたこともあります。そういった横の付き合いが広がるのも、日立建機日本さんとご一緒しているからこそではないでしょうか」
現在、有限会社カワグチの社員は23名。その最大の強みは、一貫して自社施工ができる点にあります。現場監督からオペレーターまでを自社内で揃えているため、依頼主(発注者)はさまざまな専門業者や職人などを方々から集めることなく、ワンストップで発注することができるのだとか。次から次へと依頼が入り、社員一丸となってハードワークに勤しむ毎日ですが、そんな中「機械がもたらしてくれる特別な喜びがある」と専務は語ります。
「日立建機さんのタキシーイエローの機械で作業しているとき、何よりやりがいを感じるのが、子どもたちが熱視線を送ってくれること。自分もかつてはそういう機械好きの少年だったので、現場にいて誇らしさが込み上げてきます。だから5月には現場に鯉のぼりを立てて、弊社のロゴにもなっているアロワナをなびかせてみたり。そういう遊び心は常に持っていたいですね」
最後に「今後、日立建機日本に望むことは?」と福岡専務に聞いてみると、「ほぼ満足しているのですが」と前置きしつつも、こんな“夢”を語ってくれました。
「営業担当者さんにもよく話しているのですが、自分が考える本当の理想の機械は“ガンダム”なんです。ガンダムが手を動かすように、壊す・掴む・捨てるといった動作が思い通りにできたら最高じゃないですか。……こんな夢のようなアイデアもためらいなく提案できる日立建機日本さんとの関係性を、これからも続けていきたいですね」
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